Here comes The SUN
2019年7月28日。
わたしのオタク人生に一筋の光が射し込みました。
『Here comes The SUN』
ここで少し触れた「歌のお仕事」に関するお話です。
今なら話せるかな、今だから話しておきたいなと思ったので正直に書きます。
2019年7月28日、推しである仲村宗悟さんはイベントで「アーティストデビュー」することを発表されました。
推しさんが一度は違う方向を向いて歩きだした道、心の中でずっと探し続けていたであろう“音楽活動”への道が今繋がったこと、自分のことのように嬉しかったです。
18歳の時、音楽活動を志して沖縄から上京してきた推しさん。専門学校に通いながら小さい箱などで音楽活動を続けていました。それでもなかなかはっきりとした道は開けず、一度介護の職につきます。彼はそんな日々の中で出会った、友人の舞台からお芝居への道へ歩み始めました。
今の事務所に預かりになるまでも紆余曲折があったり、一本道ではなかったと思うけれど、それでも彼の口から「声優が天職」だと、「この先10年、20年経ってもお芝居を続けたい」と聞くことができました。いちファンとして本当に嬉しい言葉でした。
今回アーティストとしてデビューが決まったわけですが、それ以前にも歌のお仕事はいくつかされていました。
それこそ、推しさんが声優としてデビューすることとなった作品「アイドルマスターSideM」では、その真ん中に立つ天道輝役として歌って踊るアイドルを演じられていたり、「TSUKIPRO」シリーズではQUELLの久我壱星役として色の違うアイドルを演じられていたり。
それから役を背負わないところで言うと、このブログでも度々紹介してきた「カラオケMAX」という声優さんのカラオケイベントには毎度の如く出演されています。
その中でもこの話には触れておきたい。
2018年10月26日。
この日、東京の山野ホールにて開催されたのは事務所メンバーのみの出演となった「カラオケMAX」。所属事務所のアクロスエンタテインメント設立周年イベントの一環でした。連番の友人のおかげで一番前の列で参加することができました。
数字縛りで推しさんが選んだのは「3月9日/レミオロメン」。
気が付いたらめちゃくちゃに泣いていました。
いつも一緒に応援している友人2人と、ついてきてもらった友人に支えられながら、涙が止まりませんでした。一番前のど真ん中で号泣してるの今思い出してもなかなかやばい絵面だなと思います。
「わたしたちは今まで何回この人の声に助けられたんだろう、」って、考え始めたらもうだめだったんだよな。歌詞も相まって深く刺さってしまった。
これよりもう少し前。
別の若手男性声優さんがアーティストとしてデビューされることを発表されました。今回推しさんが所属となったレーベルとは別のところからです。個人的にとても好きだし、歌も上手いし、お顔もいいし、最推しではない外から見ても納得の展開でした。
売り出すためというのは頭で理解していたけれど、この一年で3枚のシングル1枚のアルバムリリースに加え、東名阪を巡る1stライブの決定と、わかりやすくレーベルから推されている彼の音楽活動はじわじわと私の中のなにかを大きくしていきました。
封じ込めようとしていた心の中の奥底、どこかで、「推しさんはいつになるだろう」「どうして縁が繋がっていかないんだろう」「どうして、」って、ただのファンが考えたって仕方のないことを堂々巡りで考えていました。
3人のグループLINEでも思考が暗くなるような深夜3時に話しては泣いていました。マイナスな気持ちではあるけれど、こうして共有してくれる存在がいてくれたことは救いだったなあと今でも思います。
この発表を受ける日までに何回同じ話をしたかわかりません。
それくらい、待ってた。
そしてこれは縁の話。
2019年3月23日。
今年もAnimelo Summer Live2019テーマソングCDの発表がありました。カップリング曲の「ONENESS」はこれまで歌い継がれてきた記念ソングのようなものだと捉えているのだけど、そんな楽曲に推しさんは自分の名義での歌唱参加。
おたくが初めて参加したアニサマ2014のテーマソングが「ONENESS」だったこともあって「エッ、エモ……」と思ったことを覚えています。
少し日が空いて
2019年7月26日。
前乗りのホテルで身内とワイワイ通話してたら1件のLINE。
「おめでとう!!!!」って、なんだ?
と思って開いたら添付されていた画像には「AD-LIVE」「仲村宗悟」の文字。
なんだこれ????
他の出演者をみても所謂中堅とか、今まで何回見たかもわからない名前がずらりと並んでいる中に、所謂若手である推しさんの名前が視界に映る。確かに朝タイムラインを見ながら「ああ、今日出演者発表あるのか」とは思ったけど、まさか推しさんに出番が回ってくるなんて、失礼ながらこれっぽっちも思っていなかったから開いた口が塞がらなかった。しかもちゃっかり発表会登壇してるし。めちゃくちゃ緊張してるのが伝わってきてなんかわかんないけどわたしまで心臓痛くなった。
出演日の相方は「森久保祥太郎」さん。
いつもお世話になっています。というのも、おたくからしたら毎年年末の約束の場所でお会いしているので無知な人ではないんです。推しさんも親交のある人だから、先輩の存在は救いになっているんだろうなと想像に容易い。
そんな爆弾を受けた翌日「つま塩の宴」で推しさんと森久保さんのやりとりを目の当たりにしたわけですが、まああれですよ、オキニってやつなんだろうなと。
いや確かに最近名前がよく挙がるようになったなとは思っていたけども。
はっきりとした時期は分かりかねるけれど、多分、以前収録で共演した「笑アニさま」の移動が一緒だった、っていうのが親交を深めるきっかけだったんじゃないかなと思っています。新幹線だったかな、わざわざマネージャーさんと席を替わってまで音楽の話をして盛り上がったってラジオで話してくれた記憶がある。
そのラジオも海浜幕張の同じ系列局の仲間であることから、森久保さんがよく話題にしてくれたり、気に掛けてくれているのを耳にしていました。
そんな同日、7月27日。
昼の部終演後、相方ちゃんと向かったのは豊洲PITでした。
ずっと仲良くしている友人に畠中祐さんのファーストライブにご招待いただいたのでお邪魔してきました。
わたし自身2017年の「おれサマー」に参加していたり、ゲストとして出演された「おれパラ」に参加していたり、先の「ランティス祭り」にも参加していたりと完全に一端の畠中祐くんのオタクみたいなところあったんですけど。同い年なのもあって勝手に親近感持っていたりして。なんだろう、身内の推しは自分の推しみたいな。あるよね。
まあそれでもまさか整番2桁のチケット渡されて最前柵で見る事になるとは思わなんだ。
開場前、整列していたら続々と並べられていく関係者花。「小野大輔」「鈴村健一」「森久保祥太郎」「寺島拓篤」あれ、わたしこの並び知ってるな。
そしていよいよ入場、開演。
前々から「絶対泣く」と宣言はしていたけど、まさか登場前のオープニングSEと演出だけで泣くなんて誰が想像した。当然ながらご本人のライブパフォーマンスもめちゃくちゃに良かった。あとダンサーさんに推しが出来た。
アンコ前最後の曲前のMC、彼がここのステージに辿りつくまでの話をしてくれたのだけど、これがまた良かった。畠中祐くんの人柄が滲み出ている、まっすぐな彼の言葉は当事者とファンよりも外のわたしの胸にも刺さった。招待してくれた友人と同じくらい泣いていたかもしれない。以下に記す彼の言葉はニュアンスです。
「今日この日を迎えるまで、何やってんだって、思われることも多々あったと思うんです。だけど、諦めないで支えてくれたスタッフさんや、信じて応援してくれた、ついてきてくれたみんながいたから、ここまで来れたんです。ありがとう。次会えるまでに時間は空いてしまうと思います。でも、またここで一緒に遊びましょう。約束です。」
こんなにも思ってもらえる彼のファンは本当に幸せだと思いました。
終演後、気が付いたら相方ちゃんと2人で支え合いながらびっくりするくらい泣いていました。
幸せな涙と一緒に、どこに向けたらいいかわからない切ない気持ちも流しました。
「すごくいいライブだったね、こっちまで幸せになったよね、いつか推しさんもこのステージに立てるかな、30代のうちにって言ってたからまだあと9年もあるよ、9年後って何歳?オタクやってるかな?」
なんて冗談みたいなことも交えながら、でも上手く笑えていない顔で、幾度となく繰り返してきた問いをまたぶり返してしまって、おたくの中での感情の行き場がなくなった結果、まだ会場にいる中で零してしまった。
あの空間に水を注すようで、日が経つまでは私たちの中に留めておこうと思っていました。
翌日、7月28日。
全てを忘れてはいなかったけれど、幸せな倦怠感に包まれながら、推しさんの誕生日を祝うため少し早起きして浴衣を着てヘアメイクをしてもらって。モチベーションは完全にこちら側に向いていました。ずっとこの日の為に準備してきていたからね。
何のご縁なのか、仲村屋は過去参加させていただいた2回含め毎度昼夜どちらかの公演で一番前の列にいれてもらっていたのですが、今回も支援してくれた友人のおかげでまたしても最前を引くという。それがしかも昼の部。察してくれ。
いつも通りの空気感の中、ステージ上で繰り広げられる推したちのわちゃわちゃにお腹と頭を抱えました。
イベントも終盤に差し掛かり、お知らせのコーナーに。物販紹介とかかな、くらいのノリで聞いていたのですが、このあたりから推しさんの喋るペースが落ち始めます。爆弾発言はまあ置いておきます。
推しさんの「こちらのVTRをご覧ください!」の言葉と共に会場は暗転。ステージ中央のスクリーンに映し出されたのは「アーティストデビュー決定」の文字。
こんなことある?
一番前の端の席で、相方ちゃんと顔を見合わせて、抱き合って、声を出して泣いた。
しかも、流してくれたショートMVで推しさんが手にしていたのはずっと連れ添ってきた相棒のギター。こうだったらいいなを詰め込んだような映像にまた涙が溢れた。
正直周りのみんながどんな反応をして、どんな顔をしていたのかはわからない。ただ、明かりが戻ったステージの上の推しさんがすごく嬉しそうな、感慨深いような、色んな気持ちが綯交ぜになった表情をして客席を見ていたことだけが残っています。
「みなさん、驚いてくれました?ランティスレーベルから、」
なんだこれ。
今なんて言った、ランティスって言った?知ってます?ランティスって、最近よくお名前を聞いていた「森久保祥太郎」さんとか今回AD-LIVEでお世話になる「鈴村健一」さんとかコンテンツで並んで立つ「寺島拓篤」さんとか、更には推しさんをずっと気に掛けてくれている「岩田光央」さんが所属しているんですよ。どういうことかわかります?
確かに、わたしが今まで通ってきた道は全てランティスレーベルだったから、デビューするなら、縁が繋がるなら絶対ランティスさん、とは(本人にも)言い続けてきたけれど、それでもこんなに一本の線で繋がることある?
「更に、」と推しさんの口から続いて出てきた言葉はこの秋出演作品の「厨病激発ボーイ」エンディングテーマとしてのタイアップ。デビューシングルでアニタイ付き。これが意味することを理解できないほど浅いオタクではない。
なんだこの世界線。
一度に処理しきれない量の情報を流し込まれて溺死するのかと思った。
昨年に引き続き台風と重なり開催が危ぶまれていた中、前日になって台風は温帯低気圧に変わって当日は所謂カンカン照りの蒸し暑い一日に。
そんな日に発表された推しさんのデビューシングルのタイトルが「Here comes The SUN」。あまりにも、あまりにも世界が推しさんを中心に回っていると思った。
ランティスさんお得意のリリースイベントも発表されました。東京に始まり、福岡、大阪を巡る全5公演。トーク&ミニライブ、そして握手&サイン会という接近全部盛りみたいな内容を見て一気に申し訳なくなった。おたくの相手よろしくお願いします……でも全都市ご用意されます(素振り)
これからのイベントスケジュールが気になってくるのはおたくの性。
11/16-17 王ジャン沖縄
11/23(ANIMAX MUSIX2019横浜)
11/24 リリイベ東京
11/30 リリイベ福岡
12/1 リリイベ大阪
12/7-8(おれパラ神戸)
12/21-22(おれパラ両国)
これはおたくの私情を持ち込んだ希望です。
昼の終演後、それぞれ夜の部の相方を迎えに行って、この日発売になったフォトブックを会場限定特典のために購入。何冊目かは野暮な質問だよ。
まあ待ちきれないので夜の部までの合間に開いてしまったよね。
文字を読んだら泣くな、と思ったのでインタビューなどの文字は全て飛ばして、推しさんのビジュアルにあーだこーだ言いながらパラパラとめくっていった最後のページ。
「ありがとう!これからも共に行こう!」
見開きのページ、彼が上京してきて少しの間生活をしていた二子新地、多摩川の広い土手。夕焼けをバックに座る推しさん。そしてそこに、決して上手いとは言えない推しさんの字で、力強く、書かれていました。
えっ、泣いた。
読むタイミングまで読まれていたのかと思うくらいのタイミングでこのメッセージ。やっぱりわたしたちの推しさんは「人を幸せにし過ぎてしまう」特技をお持ちのようだ。
そんな幸せな気持ちを抱えながら夜の部へ。
正直もう浴衣脱ぎたかったしなんなら「もう帰る!!!!」くらいの勢いだったんですけど、帰らなくて良かった。
去年に引き続き今年もお誕生日メール読まれてしまった。
なんだこれデジャヴか。しかも去年と同じパターン。真面目に書いたリアコみたいな質問メール2通と、推しを芸人だと勘違いしているギャグメールを送っていたのだけど、採用されたのは後者。またやってしまった。
きっと下半期まとめでも書くだろうから省きます。31歳!!!!!!!!!
途中から流れ変わったの、お分かりいただけただろうか。
どうにも、推しさんの話を始めると脳内からハッピーパルスか何かが分泌されるらしく、あれもこれもと話したくなってしまうんですよね。全部幸せな話になってしまう。
発表の後、推しさんは話してくれました。
「これから僕は、僕の命を懸けて、音楽活動をしていくし、ちゃんと役者としても、大きくなっていきます。」
二兎を追うよって、宣言してくれました。
ここまで信じてきて良かったって、思わせてくれた推しさんが、まだまだ頑張るよって宣言してくれました。そんなこと言われたら、もう、ついていく以外の選択肢はありません。応援しているファンとしてこれ以上できることはないかもしれないから、わたしたちはただ、これからも推し「仲村宗悟」さんを信じてついていくのみです。
いつも抱えきれない幸せをありがとう、これからも共に行きます!
「花咲くを待つよろこびを分かち合えるのであれば、それは幸せ」